変人と自由(5)

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昨日の(4)で39年前のことを思い出しながら書いたので、ついつい長くなってしまい、(5)に持ち越しとさせていただきました。薙刀の彼女と出会ったのを機に、この39年間を「自由」というテーマで総括している、そんな気がします。

 

高校を卒業してからは、本屋は半年でやめ、バイトをしながら本を読み、20歳で登山をはじめ、スキーをはじめ、カメラをはじめ、やりたいと思ったことはできるだけやるようにしてきました。職業を探す意識は常にあったように思います。

 

あの頃は、どうだったんだろう。回りからは自由に動いているように見えたと思いますが、何になりたいかもわからない男、将来が見えない男が自由を感じるはずはなく、バイトをしながら就きたい職業を探して、時の流れに身をまかせていた。でも焦っていた。そんな感じではなかったかと思います。

 

薙刀の彼女が、私と違うのは、既にしたいことはあるのに、自分はもっと色々したいことに出会うだろうという楽観、ということでしょうか。そして、それはそれまでの経験のなせる技なのでしょうか。中学生の時からなりたい職業(声優)があり、そのために専門学校に行く、つまり進路を明確にするという人生選択の意志があったというのは、やはりちょっとスゴイと思ってしまいます。私は何もありませんでしたから。

 

"何かをやりたい"という意識の形成は、先天的な資質もあると思いますが、多くは教育のなせる技ではないかと、個人的に思っています。自分に強く"やりたい"と思うことがなかっただけに、私は常に息子の"やりたい"を大切にするようにしてきました。その甲斐があってかどうか、高校1年の彼は勉強はほどほどに、小3から続けている"やりたい"野球を思う存分やっており、それに関しては親としてそれなりに満足しています。薙刀の彼女の親御さんも彼女の"やりたい"を大切にされたのかも知れません。

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