金崎さんち

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8月27日に、長野県飯山市で稲作をされている金崎さんを取材しました。こちらもおいしい米をつくっておられ、コンクールで金賞を受賞されたりしています。

5月に取材させていただいたタケチャンファームとの違いは、こちらは普通の農家だったこと。農協の組合員として普通に農協経由で米を消費者に届けていました。自主的に販売をはじめたのは、食管法が廃止になった平成6年からで、その点も他の農家とあまり差はありません。しかも、最初の顧客は親戚や友人・知人たち。特別なことと言えば、チラシをつくったくらいで、ほとんどは口コミで広がっていったそうです。

他の普通の農家との違いと言えば、長男が跡を継ぎ、営農に積極的に動いたこと。そして、幸いしたのが、それが食管法の廃止とほぼ同時期だったことでしょうか。

少しずつ直販で売る量を増やしていきながら、栽培法を研究し、よりおいしい米を追究。その苦労が実り、前長野県知事に"長野のおいしいお米"としてテレビで紹介してもらったり、全国の食味コンクールで金賞を受賞したり、テレビのドキュメンタリー番組で取り上げられたりしました。

この成功は、跡を継いだ長男の資質ということでしょうか。確かにそれもあるかも知れませんが、"家族がいい"というのが最大の理由ではないかと思います。両親の勤勉さと誠実さを子どもが受け継ぎ、できることを当たり前にやってきた。(それは当たり前ではないのかも知れませんが)

タケチャンファームの野木さんはエネルギッシュだったが、金崎さんはそうでもありません。仕事は夕方早めに切り上げ、日曜は休み、夜は毎日家族で剣道を習いにいきます。

二人の共通点は、自主性です。金崎さんは、おいしいお米を収穫するために、単位当たりの収量を減らし、さらに刈り取りを一般常識よりも1週間早くします。このこだわりが、多分他の農家とは違う。そして、それはどの業種にも言えることだと思います。自分の仕事で何にどうこだわるかが、差を生んでいきます。

金崎さんちのお米のホームページURLです。一度ご覧になってください。

http://www.iiyama-catv.ne.jp/~kanazaki/index.htm

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